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1997年11月、鳥の病院を開院しました。この間、遠方にもかかわらず健康診断のため、定期的にお連れになる飼い主さんも多く、家族同様にかわいがられ、しっかりとした飼い方をされている鳥さんたちと会うと、こちらもとても嬉しくなりました。病気になっても、出来る限りのことをしたいと考えられ、一生懸命看病や通院をする飼い主さんがとても多いと感じます。
しかし、その一方で、病院にお越しになる方のほとんどは、愛鳥が病気になってから、初めて病院を探し、お越しになられるようです。病院での診察の中で、初めて今まで鳥にとって良かれと思い行ってきた餌のやり方や、生活環境などの飼育環境の間違いに気づき、中にはそれによって飼い主さんが知らないうちに愛鳥を病気にさせていた・・・なんてケースも少なからず見てきました。
飼い主さんが認識されている病気以外の病気が複合して見付かる事もよくあります。その際に「この症状はいつからですか？」とお聞きしても、「これが正常と思っていたので、わからない。」という事は、残念なことです。それが、正しい知識や、早い治療によって治るものであったならなおさらの事です。治療によって治ったとしても、その鳥さんの苦しむ時間が長くなるのは、間違いありません。
また、「緊急だから早く診てほしい」と初めて連れて来られた鳥のほとんどは、本当の意味での急患ではなく、長期間1人（羽）ぼっちで闘病していた事が、診察によってわかる事が多いのです。犬猫とは違い、鳥は飼い主にさえもギリギリまで元気を装うので、見方がわからないと飼い主もだまされてしまうのです。
この様な事は、普段から、健康診断等で定期的に鳥の病院を利用していただき、日常生活で注意することや、ちょっとした疑問、不安に思うことを、いつでもおたずねいただけるようにしておく事で防げる事も多いと感じます。
当院は、病気になった時の治療はもちろんですが、普段の健康管理でも、お役に立ちたいと強く願っております。苦痛を言葉で訴えられない鳥さんたちやその鳥さんのために病院にお連れになる方々の、またはこれから鳥さんを家族にしようとしている方々の、少しでもお力になれるよう願い、ホームページを作成するに至りました。
ご家庭での健康チェック、餌や環境について、飼い主さんがどんな点を注意しなくてはならないか等、主に日常の健康管理に重点を置いて書いてあります。ご参考になれば幸いです。
鳥の医療は、年々進歩しております。常に学び、皆様の鳥さん達との楽しい時間が長く続くよう、努力をしていく所存です。
グリーン鳥の病院 獣医師 平野 郷子 |
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